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日産サティオ宮城本社訪問記

日産サティオ宮城本社訪問記

自動車に興味のない男の(なぜか)自動車ガイド。ただ、なんだかEVを取り巻く環境が、以前に利府店にお邪魔した際よりさらにアップデートされ身近になったというので、電気自動車を取り巻く環境は「はたしてどうなの?」ってことを担当者に直接聞いてみます!
今回は日産サティオでも事業者を専門にしている本部営業部特販課の高橋さんに聞いてみましょう。

【たまき】
日産サティオ宮城 高橋さん日産サティオ宮城 高橋さんこんにちは。今日は朝から冷たい雨で、取材には自転車で来ようと思っていたのが。。。泣く泣く車で。。。すみません、しかも他社の車です。
【高橋さん】
こんにちは。ブログはいつも読まさせてもらってます。確かお乗りになっているのはハイブリットカーですよね。
【たまき】
ハイ!ただ、これだけは言えるんですけど、ガソリン車からハイブリット車に乗り換えたときに「もう二度と、後戻りはできないなぁ~」って思ったんです。一度乗り換えてしまうと経済性では比べ物にならなくて、1回あたりに7000円も燃料を入れるガソリン車には二度と戻ることはないなと思ってしまいました。それが、もしこんど電気自動車にアップデートしてしまうと、たぶんガソリンを“燃やす”車には戻れなくなってしまうんじゃないかと感じています。
【高橋さん】
EVは航続距離は200キロ近くあるのに、一回あたりのフル充電が300円というのは多くのお客様から魅力的だと伺っています。最近では仙台市内のタクシーでもEVを見かけることが多くなってきました。なんせタクシーは近距離を頻繁に移動し、その割に1日の走行距離が長いので、EVの燃料代の安さは大きなメリットなんです。ランニングでは数分の一どころか、10分の1に迫るぐらいだと聞いています。
【たまき】
最近はガソリンの価格も高騰してますしね。僕が免許を取った頃は、ガソリン価格が100円代になったならないで大騒ぎしていたぐらいですから。しかも充電一回あたり300円だと、たとえ10%値上がりしても330円ですし、ガソリン自動車では300円の燃料でも30キロ移動できればいい方なのに、EVだと。。。
【高橋さん】
EVの航続距離のお話200キロ近く走ってしまいますね。そしてEVはオイル、オイルフィルター、エレメントなどの整備が必要ないので、点検代も安く済むんです。部品点数でいうと、10分の1近いというのですから、メンテナンスも簡単なんですよ。
【たまき】
それでも重量は1.5トン近くあって普通乗用車とあまり変わらないですよね。それなのに航続距離は200キロ近くあります。先月はマイクロカーを取材したのですが、あちらは車重が軽いのに50キロぐらいしか走れませんでした。どうしてこんなに走れるんですか?
【高橋さん】
ひとつにはバッテリーの性能が向上しているということもあります。さらに出力の調整に最新技術を投入して細やかだということもありますが、何よりも大きいのが、ブレーキをかける際の回生ブレーキを積極的に使っていることです。
ガソリン車やディーゼル車みたいに燃料を燃やす自動車は、アクセルペダルから足を離して車両を空走させるとエンジンブレーキがかかります。ところはリーフなどのEVは、この空走の際のエネルギーも積極的にバッテリーの充電に活用しています。空走状態の際に負荷をかけずにそのまま走らせてもいいのですが、そうなると一般の自動車からの乗り換えで違和感を感じてしまうので、回生ブレーキを使うことで似せているんですね。さらにリーフにはBモードというシフトモードがありまして、切り替えた状態での空走では、ブレーキはガソリン車より強くかかるよう設定されており、例えば信号停止の時もブレーキで止まるよりも多くのエネルギーが回収できるようになります。
【たまき】
空走状態のハイブリットカーはエンジンブレーキも同時にかかりますね。燃料は使っていないみたいですけど。
【高橋さん】
さらに省エネのためにヒーターも改良しました。家庭の省エネ機器にも使われているヒートポンプ式を自動車にも採用したので、暖房の際にも電気を多量には使いません。さらに人が触れるハンドルやシートの座面をヒーターで温めることにより、車内全体を暖めすぎなくてもいいようにしました。だから、冬でもリモコンで1分ほど前にヒータースイッチを入れれば充分なのです。
【たまき】
あ。それって!よく冬に無人なのにリモコンエンジンスターターで暖気運転だけ延々とかける車がいますね。僕、キャンプ場でテントのすぐ横でエンジンかけられて窒息死しそうになりました。それに比べてリーフは局所暖房ですか!素晴らしいなぁ。

充電設備の充実化が加速

【たまき】
前回に取材したときにも話題に上がったのですが、近々急速充電器の設備がうんと増えるという話ですね。
【高橋さん】
充電器の設備普及のための新会社の話ですね。名称は「日本充電サービス(NCS)」といいまして、日産のほか、トヨタ、三菱、ホンダと日本政策投資銀行の5社が出資し、プラグインハイブリッド車や電気自動車の普及が促進するよう急速充電器を全国に設置する会社です。具体的には2015年の3月までに2500箇所の設置を目指しており、現在(2014年11月)の全国の急速充電器がおおよそ1600基なので、来年の春には計4100基にもなる予定です。
【たまき】
それって、47都道府県で割るとひと県あたり85基近くなりますね。
【高橋さん】
実際には人の住んでいる地域に重点的に整備されるでしょうけど、現在より倍以上に増えることは確実です。また、それぞれの充電ポイントで使用料金を個々に支払うことのないように定額サービスも始めました。今までは日産の系列店での無料充電の他に、緊急時の車両レッカーサービスやレンタカーの割引などもつけて1500円で提供させていただいてたのですが、新しいプランでは3000円でNCSの充電施設も無料で利用できるようになります。
【たまき】
会津若松市の充電機会津若松市の充電機そうなると、今まで近距離中心に考えていたEVの利用も、ぐっと広がりますね。そういえば、このあいだ会津若松に出かけた時は、市役所に設置された充電設備を見かけましたが。
【高橋さん】
新しい充電会社では、役所などの公的機関の施設内の他に、道の駅やショッピングセンター、コンビニなどにも設置を進めています。これらはカーナビをチェックすると、目的地までの経路の中でどこに充電設備が設置されていて、どこの機械が空いているのかを、残りの航続距離から計算して紹介するので、ドライブの際に充電も含めてのルートプラン作りをすることができます。

新型のEVは商用車!?

【たまき】
ところで、日産さんがとうとう新型のEVを出したと思いましたら、今度は商用車でしたね。意外に思いました。
【高橋さん】
e-NV200荷室e-NV200弊社で2014年10月に発売したe-NV200のことですね。ベースとなった車両がNV200バネットなので商用のイメージですが、リーフよりもっと大勢で乗れ、送迎などにも使えるようにとの要望にお応えした乗車定員7人のワゴンタイプもあります。商用車は基本的に長距離の移動よりは近距離が多いので、配送や工事など事業用に向いていると開発したのですが、これは私の感触ですが移動販売車にも向いているのではと思っています。
【たまき】
え?移動販売というと最近では東京などの都市部でキッチンカーが好評だと聞いていますが。
【高橋さん】
100V給電ができる100V給電ができる新しいEVのe-NV200には100Vコンセントから直接電源が取れないかとの要望に応えしまして、グレード設定で運転席に一つ、荷台にも一つ100Vの電源が取れるんです。これは想定では工事車両などで電動ドリルを動かしたり、工作機械で金属加工をする時も、電源のない屋外で発電機を使用しないで作業ができて便利であろうとの考えなんですが、能力としては出力1000Wの電化製品を使用し8時間使うことができます。これは車両のバッテリー能力の60%までの使用ですから、帰りの運転の電気も考慮されてです。
【たまき】
1000Wだと、電子レンジや冷蔵庫も動かせますね。
【高橋さん】
給電容量に余裕があるので、電気スタンドの照明など電化製品が普通に使えてしまうんです。これだったらイベントとか、フリーマーケットなどに持っていっても発電機を使わずに電化製品が使えます。うるさくないし、発電機に給油の必要もない。さらに到着していきなり電気が使えるなど、メリットはとても大きいと思いますよ。
電気の使用量電気の使用量

環境に優しいことは、お財布にも優しい。

【高橋さん】
日産サティオ宮城本社の充電機日産サティオ宮城本社の充電機ここ、日産サティオ宮城の本社には24時間開放している急速充電器があるんですが、私が出勤してくるときにいつも充電されている一般のお客様がいますね。たぶん暮らしの流れの一つに、通勤中に充電するというのが組み込まれているのでしょう。
【たまき】
バッテリーが満タンでおおよそ200キロも走るなら、よほど運転する方でない限り、毎日充電する必要もないですしね。
【高橋さん】
全ては考え方次第なんですよ。ガソリンの車みたいに5分で満タンにはならない。車種の選択肢もまだ多くはない。一回で走行できる距離もガソリン車ほど長くはない。出来ないことを考えはじめるとEVという選択はだんだん狭くなってしまいますが、程よい近さを手軽に運転して、環境も意識しているとなると、EVを選ぶ利点はたくさんあります。
【たまき】
そして、環境にいいことは概してお財布に優しいですからね。
節電機器の話だと、男の人はカタログ性能が大好きなので、アレがある、コレがあるといろいろ注文するけど、女性は「維持費も燃料もが安いからコレにしましょう」って。さらに家庭用の乗用車も最終的には奥さんの決定権が大きいと言いますし(笑)。
【高橋さん】
e-NV200は購入時に最大85万円の補助金も使えますから、尚更有利になりますね。普及に二の足を踏む大きな原因だった充電設備も増えてきて、これからはEVの活躍できる舞台がもっともっと増えると思います。
【たまき】
今日はありがとうございました。
【高橋さん】
いえいえ。こちらこそ。
たまきさんの感想

EVといえば先日のパーソナルコミューターの話を思い出します。
自動車のエンジンで個々に燃料を燃やして熱を捨ててしまうより、発電所で電気に換えて、副産物の熱エネルギーを発電所の周辺の暖房や給湯に使ったほうが効率がいいこと。エネルギーを余さず利用って考えると、電気自動車には可能性がいっぱい見えてきます。
僕の乗っているハイブリットカーは発進停止が多い市街地では燃費がいいけど、高速道路みたいに速いスピードで一定速度で走り続けるときは思ったほど燃費が良くない。都市間が広いヨーロッパではハイブリットよりも、ガソリン車よりもディーゼルが多いというし、乗り物はそれぞれに特性があって、使い方に合わせた自動車選びが一番スマートなのだろうな。
維持費が安ければ普段はEVで、長距離はレンタカーって選択もあるしね。