たまきさんは、仙台市環境Webサイト ごみ減量 省エネ 節電 環境にやさしい仙台を目指す総合サイトです。

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たまきさん イートス訪問記

まずは、仙台市省エネ節電運動2012へのご協賛、ありがとうございます。システム開発会社である御社が私たちのような環境系のWebサイトを支援してくださることに、「ん。。。何故??」っと思うことがありましたが、ホームページから業務案内を読まさせていただきまして、システム開発会社のノウハウと環境を守る活動には深い繋がりがあることがわかりました。
なかなか市民の目には触れない省エネルギーの話しなどもあると言うことで、イートス株式会社代表の増子さんにお話しを伺いました。増子さん、よろしくお願いします。

○なぜ、イートスは環境活動をおこなっているのですか?

イートス社内はじめに、弊社では2008年にecotamaというWebソリューションを開発したのです。このWebソリューションは二酸化炭素(co2)の見える化を目的としたサービスで、事業活動のどこでどのぐらい電気を消費し、どの程度のCO2をどこから発生させているかを視覚化するサービスだったのです。
そうしますと、お客様自身で電気やガスなどからCO2が発生することが見えるようになると、自然に『じゃあ、この二酸化炭素をどうやったら削減できるの?』という話になりますよね。そこで私たちは省エネのノウハウを持っている企業を探しまして「こんな商品を、こんな感じに組み合わせて使うといいです」と具体的な数字を込めて提案しました。すると「そんなに減るのなら使ってみよう」という決断になった訳です。
結局のところWebサービスを提供していたらハードもソフトも扱うように、業態がぐるっと巡ってしまったのが現状です。このような路線になったのも、お客様の悩みが解決できればという考えが第一としてきたからです。

○お客様が満足できることが第一とは?

イートス社内私共は、困った時にうちの会社を思い出してくれて、うちの会社を役立ててくれればいい。と考えています。 私たちの会社だけで問題解決をしているのではなく。色々と得意分野があるので解決できる会社と協力して『お客様に満足してもらうのが一番』だと考えています。

提案する際も2~3の選択肢の中から、無理のない方法を選んでいただくようにしています。無理な削減計画では継続が出来ないですよね。
弊社ではシステム開発、環境事業、医療サポートの3つを事業の柱としていますが、それら事業が共通して目指す理想は、暮らしやすい社会へのお手伝いです。特に将来、国を担ってゆく子供達に安心安全で暮らしやすい環境を残すのが願いです。そのためには「地球環境がもっとも大切だよね」っていうのが、第一理念。自分達にも相手の会社にも、いい仕事環境を作っていきたいと願っています。

○地域に対して力を入れてらっしゃいますよね?

イートス社内私たちソフトウェアの会社は、地域の活性化が一番です。地域が元気にならないと、仕事って増えないじゃないですか。 私共の運営している地域情報交流サイトanytownもそうですが、サービスを無料で開放するにしても実際の店舗が元気でないとダメなんです。元気があるから、皆さんに買い物をしてもらえるのです。

また、弊社では次のようなシステムも作っています。
災害時に一人暮らしの方の支援ができるように作った「要援護者台帳管理システム はづきちゃん」、虐待を受けている方への行政支援用「虐待・DV個別ケース管理支援システム さきちゃん」なども自治体向けに提供しており、役立ててもらっています。

サンタクロースさらに地域住民との結びつきも大切に考えています。町おこしのイベントに社員を派遣したり、人との繋がりをとても大切にしています。
毎年クリスマスに恒例となっているサンタさんの派遣事業などは、保育園などからの申し込み件数が多くて、季節になると大変な盛況ぶりです。さすがにサンタさんばかりは弊社には青い目の社員がいないので、代わりに協力してくれる知り合いに頼んでいますけど。

○環境への取り組みのお話しも聞かせてもらえますか?

環境に関してですと、一般的には決まったことしか対象として着想しないですよね?
節電、電気、空調などが大半です。
だけど私たちを取り巻く環境にはもっと色々な要素がありまして、水も廃棄物もすべてを含めて環境で、それらを維持するだけでもお金がかかります。全てが環境コストになるんです。
なので、様々なお客様のスタイルに合わせて、コストが安くなる方法を私たちは提案します。現在は、大手シンクタンクさんと提携し、5000社ほどの環境関係の会社とおつきあいさせてもらってます。そのお付き合いのある会社の持つ多くのノウハウのなかから、私共のお客様に合うノウハウを幾つか選んで提案させていただき、運用面でちょうどいいものを選択してもらってます。

○ノウハウをうまくまとめあげるのが得意なんですね?

そうなんです。
お客様が自身で維持管理できる状態の提案でなければダメなんです。手間ひまかからず、自分達で管理できる“規模”にあった仕組みを構築することで省エネが継続できるのです。

○今まで行ってきた提案の中で、誌面で紹介できる例はありますか?

例えば、水に関しては井戸を掘りました。
事業所で使う水なのですが、改善後は井戸から8割の水を供給し、いざ災害で上水の供給が絶たれた場合は発電装置を使い、井戸水を利用して事業の継続できる。また、導入した仕組みにトラブルが発生した時は、一時的に上水からも水を引き入れることが出きます。
この井戸を併用した仕組みは、危機管理のための用意だけではなく毎月の水道料金も、かなりの額を下げることができました。

そして下水でも工夫が出来ます。下水管に流している水量が計測できれば、下水道にかかる価格を下げることができるんですよ。
通常は上水と下水の料金関係は、使用した上水の量に対して、流す下水の量が一定だという前提で加算されています。

ですが大きな施設などは、例えば冷房に使うクーリングタワーからの蒸発で上水で引き込んだ推定値よりも大きな量が減っているのです。例えばお風呂の残り湯を打ち水や植木用に使っても、価格は一定ですよね。一般家庭では、水の使用量が少ないから問題にはならないけど、大きな施設は減少する量も大きい。そこで下水管の入口にセンサーを設置し、流量を計測することで下水料金の交渉ができるようになるんですよ。
これは数字を計測して持っているから、交渉が出来るんです。そこが我が社の得意な部分です。

○世の中には、誰も目を付けない面白い技術もありますよ。

廃棄物を例にとると、紙おむつをペレットにしてしまう技術を今、検討中です。
紙おむつも資源なんですよね。一回で捨ててしまうのは資源の無駄です。使用済み紙おむつから汚れをとり除き、乾燥してペレットに加工すると燃やすことができるんです。

配管でも面白い技術があります。
配管の入口に装置をつけまして、水の流れ方を変えてしまうんです。その装置を通った水は、水の粒子がとても小さなナノ水流となりまして、配管が腐食がしなくなるんです。
通常の水流だと配管の形によって水が動かない場所がうまれ、そこから配管が腐り始めます。ところがナノ水流の粒子はとても小さいので、浸透し錆が付きにくくなるんです。そうすると配管が痛まなくなり、メンテナンス料がとても安くなる。汚泥処理工程もナノ水流を使うと、プラントの中で汚泥が上手に流れるので、とある食品メーカーで採用されています。

さらに気仙沼で取り組んでいるのは、ガレキからプロパンガスを作り出す装置なんです。廃棄物処理でも、私たちの知らないノウハウが、まだまだいっぱいあるんですよ。

お客さんのところに相談に行くと、色々な悩みがあるんです。その悩みを解決する方法を探し、提案して解決していくのが私たちの仕事です。
技術を持っている会社とお客様を繋いであげるサービス。東北では弊社以外では、このようなサービスを展開している事業所さんは、あまり聞いたことが無いですね。

○一般的には照明の節約などが節電に繋がると考えがちですが、冷暖房に使われる動力の電気使用量こそが節電への効果が大きい。

エコビジロ弊社の提供しています『デマンド自動制御及び自動不可遮断システム』エコビジロを使うと動力系の電気使用料金が大きく削減できるんです。
電気料金は契約電力によって課金される「基本料金」と、実際に使用した電気に課金される「電力量料金」の2段階で設定されていまして、エコビジロは電気の使用量を細かく監視し、契約電力をオーバーしそうになると最も消費電力の大きいコンプレッサーを必要な時間だけ自動的に止めてしまいます。この止め方がノウハウでして、コンプレッサーは止めますが、通風の仕組みは止めないのです。なので冷気は配管内を循環をしていまして、環境の温度は一定期間維持されるのです。
私たちは契約基本料と使用料をプラスして電気代を支払っているので、エコビジロで管理している冷却系ならば、契約段階から基本料金を安く設定でき、さらに指定すれば使用量も制御できます。

これらの操作を人の手でやろうと思えば出来ます。
ただ、人間がスイッチを入れたり切ったりするようでは、コンプレッサーを正しく止める手順を踏襲できずに機器を痛めてしまったり、スイッチを入れ忘れてしまうなんてこともあり得ます。
エコビジロは各種センサーの制御信号を検知し、必要なタイミングでメーカーの推奨する順番どおりにコンプレッサーの電源を切って間欠運転をさせるため、機器を痛めずに電気料金の基本料を下げることができるのです。

こちらは昨年のとある乳製品加工会社での電気使用量の資料なのですが、一年の中で最も電気を使いそうな月にエコビジロがコンプレッサーを通常より多く止めていますので、電力使用の一番大きな山が低減されています。その分だけ契約電気料金は安く設定されています。
そしてここが一番肝心なのですが、エコビジロ導入前と導入後での工場でのストレス検査では、安全性の結果に差が無かったのです。その分だけ省エネルギーと節約に繋がったのです。

さらにエコビジロによる二酸化炭素削減量が数字で確認できた他の会社は、削減に成功したカーボンオフセットを販売しています。当社は販売の代行手続でお手伝いをしました。電気代が下がって生まれた利益を使い、新しい機械を導入された事業所もあります。
CO2を削減しようという強い思想のある会社では、契約電力の金額に関わるエコビジロ親機は使わず、コンプレッサーを定期的に止める子機のみを機器単位で導入されているところがありますよ。

○使用量を監視し、無いところからものを作り出した。

いよいよ日本も再生可能エネルギーへの転換が始まり、電気料金が上昇していくのは、ほぼ決まったようなものです。お客様には電気代を下げる明確な意思が必要でして。結果的には二酸化炭素の削減につながり、より良い社会が生まれるのです。

いま、私たちは各地から電気を仕入れることで、電気を売ることも考えています。
イートスの他に複数社でグループをつくりまして、電気を販売できるかを計画しています。

電気は自治体の焼却炉などでも小口の発電をしていますが、使い切っていない電気も数多くあります。そういった利用されていない小規模電力を買い取ったり、メガソーラなどからも購入、電力会社とも大口契約をして契約価格を抑え、小分けにして販売することを考えています。自治体では横浜市が一番始めに電気の競争入札を行い電気代を安く抑えました。新電力は東北では普及率がたったの1%。関東では幾らか多いが、まだまだ成長の余地があるのです。

ただし、現在は電気を送電する時の託送料がとても高いのです。現状の小口電機流通の業界では、ほとんどは大企業が自分達のグループで発電した電気を、自分達のグループで消費しているケースが多いのです。
電力会社は、事業で一定の利益を出すのが目的ですが、私たちアライアンスは小口電力の普及が目的なので、出来る限り安い価格で、大手電力会社より1%は安くするつもりで計画を立てていますいます。
経済産業省は電気の小口販売に前向きであり、消費者も選択肢が多ければ、それだけ価格競争も起きて電力会社の効率化も進みます。期待してください。

ヨーロッパでは、小さな街々に小さな発電用風車がたくさん設置されていて、発電した地域で利用されています。それが本来の姿です。昔は日本中に小さな電力会社が沢山ありましたが、電力の供給安定化のために国策で集合させてしまった。ですが今は技術が進化しました。そろそろ発想を切り換えて、地域の電力は地域で賄うべきです。
そちらの方が地域の需要に合わせた発電が出来ますし、そもそも分散化の方が災害に強く、昨年のような大災害の時でも電力不足にはならなかった。

イートス社内そもそも100年前には電気が無かったんだから。私たちが少し我慢することを憶えれば、賢く電気とつきあっていくことができるのです。

たまきさんの感想

電気は生活全般において最重要だとしても、僕たち東北在住の人は、昨年は1週間電気が無くても何とかなりました。そこまで極端な選択をしなくとも新しい技術があれば、少ない電気でも賢く生きられることを増子さんから教わりました。
特に既存の施設の改善だけで省エネ効果が期待できるなど、今日は面白いお話しがたくさんありました。また何かいい事例がありましたら、是非とも取材に飛んでいきますので、よろしくお願いします。