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ダイシャリン訪問記

ダイシャリン訪問記

街でみかけたアレコレを、実際に訪問して担当者から直接お話しを聞く「エコアクション」地道な企画だけど、直接聞いてみるからこそ「え!そうだったの!?」という意外な発見がいっぱいです。
4回目の訪問先は、50年前に仙台市で青葉自転車販売株式会社として創業し、今では関東にも多くの店舗を持つ自転車量販店の「ダイシャリン」さん。僕の実家の東京にも店舗があったので、こっちが本体と知ってビックリです。
そして、ともすれば放置自転車や使い捨てなど、“負”のイメージもついてしまう自転車の、特にママチャリなど実用自転車が今日の主役です。だけど本当のところはどうなの?ダイシャリンの本社にて、エリアマネージャーの門間さんにお話しを伺いました。
自転車屋さんって、こんなこともしているの?驚きの取材開始です。

【たまき】
こんにちは。 僕は自転車が趣味なもので、いっつもアチコチお気に入りのマイチャリで飛んでまわってます。ダイシャリンさんの看板は、街中でも良く目にしますね。
今日は自転車でも、スポーツサイクルではなく普段の足として活躍するママチャリとか、いつもの自転車に関わることをお伺いします。
【門間さん】
自転車というと、環境にいいことの代名詞みたいなもので、エコ活動に関して「会社でこんなことをしています」と特別お話しするほどのことも無いんです。自転車は車の代わりにとても良く働いて、まるでよく出来た僕(しもべ)のようです。でも買った時はとてもいいコンディションの自転車も、やはり道具なので使ってるうちにだんだんと不具合も出てくるものです。これは機械だから仕方のないこと。そんな方のためにダイシャリンでは、点検だけなら無料でサービスをしています。例えばちょっとブレーキの引き具合を調整したりとか、タイヤに空気を入れたりとかは無料で行っています。
【たまき】
確かに。僕のようにスポーツ車に乗る人は興味があるから色々いじるけど。一般の人の自転車って、想像もつかないぐらいにガタガタですよね。
【門間さん】
確かにそうですね。。。点検で持ってきてくださるお客様は、不具合箇所があっても割とちょっとの調整で済むので、まだいいんですよ。
問題は「壊れたんですけど」って修理に持ってこられるお客様。「壊れた」というのは、「全く動かなくなった状態になった」から持ってくるので、だいたい不具合箇所は調整が出来ないぐらい「破損が進行」していることが多い。そうなると調整ではなく、主要部品の交換です。
【たまき】
破損してからだと、修理代も高額になりますね。
【門間さん】
そうなんです。修理するより買い替えたほうがいいと考えがち。それが「自転車は使い捨て」の元凶になってしまっているんです。
早めに持ってきてくれれば、ちょっと“ゆるみ”を調整したぐらいで直っていたものも、緩んだままで無理に動かしているから、重要な部品に負担がかかって「ちょっと故障したので。。。」なんて事態となってしまう。ですので、自転車はできるだけ、何でもない時にこそ気軽に点検に持ってきて欲しい。

空気はごはん。油はおやつ。

【たまき】
僕の友人で、15年もののママチャリを直し直し乗っている人がいて、このあいだは部屋に持ち込んでフレームのペンキを塗り直してましたよ。
【門間さん】
そうですか!そうなんです。自転車は操作用のワイヤーや細かい部品が多く、水に弱いので、乗らない時は雨の当たらない場所に置いておくだけで、信じられないぐらい長持ちするんです。私は、お子さま連れのお客様に自転車を販売する時などは、「空気は“ごはん”。チェーンに注す油は“おやつ”」なんだよって教えてあげます。「ボクも毎日ご飯とおやつを食べるでしょう。自転車も一緒なんだよ」って説明すると、小さな子にもわかってもらえるんです。自転車というのは、日頃これを守っているだけでも永く使うことができる、大変な働き者なんです。
【たまき】
ところで、使えなくなった自転車などはどうなるのですか?
【門間さん】
リサイクルを待つ自転車回収された自転車は、リサイクルを待ちます。自転車は、鉄、アルミニウム、ゴム、プラスチックと様々な種類の部品で構成されているので、リサイクルも一筋縄ではいきません。
自転車を一般の人が処分する時などは粗大ゴミで出す必要がありますよね。粗大ごみ受付センターに回収を電話依頼し、さらにコンビニエンスストアなどで粗大ごみ処理手数料納付券(400円分)を買っておかなければならない。ともすると、その手続がめんどうに感じた人などは、民家の軒下で錆び放題にしたり、林の中に捨ててしまったりと、自転車のイメージを悪くしてしまうんです。
そこで当店では新たに自転車を購入される方などを対象に、使わなくなった自転車を引き取るサービスを行っています。これは、どちらのお店で購入されたか?などの制限はしていません。お客様に喜んでもらえることを目標のひとつに掲げています。

自転車のリサイクルも大変だ。

【たまき】
自転車は、様々な素材のパーツで出来てるとおっしゃってましたが、ひょっとして、専門業者ならではの細かい分別もするのですか?
【門間さん】
リサイクルの厄介なタイヤタイヤはとてもリサイクルや処分が難しい。はい。その通りです。私たちがお客様から委託された自転車は、使えないものは素材別に分解しまして、金属(鉄・アルミ)なら金属業者さんに引き取ってもらい、プラスチックは事業ゴミとして分別ごみ(燃料)へ。そして一番厄介なのはタイヤです。タイヤはゴムの他にスチールワイヤーや強化用の複合繊維など、様々な種類の素材を成形してあるので、簡単には廃棄が出来ません。そこで、タイヤ専業で処理している業者さんに引き取ってもらっています。これも春の新入学シーズンなどになると、リサイクルカートがすぐに山になるほど、仙台市一円の店舗からタイヤが集められてきます。
【たまき】
なるほど。ゴミとして私たちが処分してしまうのと、専業の方の分別処理では大きな差が出るんですね。
【門間さん】
状態の良い自転車でしたら整備士がメンテナンスを行い 消耗品などを交換したあとに中古車センターにて販売しています。
ここでひとつ自転車に詳しい、たまきさんに確認してみますけど、街のリサイクル屋さんで中古の自転車が売っているのって、あまり見たことが無いですよね。
【たまき】
ホントだ!僕はリサイクル屋さん巡りがけっこう好きなんだけど、一部のスポーツ車ぐらいしか置いてない!
【門間さん】
整備中の自転車プロの目で整備中の自転車自転車は命に関わる乗り物なので「誰が乗ったか?」「どんな使い方をしたか?」が解らないものは、皆さん購入をためらわれるのです。ですが、自転車屋が扱う中古車は、プロの目で確認し整備をしているので、一定の信頼があります。そのお陰で中古車センターは、とても重宝されています。
ただ、店舗での引き取りの際の自転車の状態というのは、とても悪いことが多く、8割がたは解体処分となってしまいます。やはり使えなくなったから買い替えるという方が多いのですが、ここでも普段からメンテナンスをしていると、自転車の良い循環(サイクル)が出来るのですけどね。
【たまき】
ボクも自転車は普段から整備して、最後は自分で売ってから次の自転車を買うようにしてますよ。
【門間さん】
う~ん。それはたまきさんだから出来るんで、一般の人にはちょっと無理です。だから普段の点検が大切なんです。 さらに自転車の引き取りでは、自転車に関わるものでしたら、あまり区分けしないで一緒に引き取ってきてリサイクルに出したりもします。()例えば、もう乗らなくなっちゃった三輪車が錆びて軒下にあったとか。空気入れがダメになってしまって玄関に置きっぱなしとか。これらは置いておいてもゴミになるし、捨てるにも大きいから処分し難い。その状態を放っておくと、どこか知らないところに捨ててしまう人なんかも出てしまうんです。そうなるぐらいなら、我が社で引き取ろうとしています。
元は「お客さんが喜んでくれるならいいかな」って、社員が自主的に始めたことなんですが、今では会社でも認められています。
個人が排出するものを対象とし、企業・団体や管理組合などは有償にて対応。

電動アシスト自転車って、けっこう普及してます。

【たまき】
ところで、最近の自転車では、何かかわったことなどはありませんか?
【門間さん】
最近は、電動アシスト自転車が良く売れています。特に市内でも丘陵地などではそうですね。坂道でもスイスイ登るので、ちょっと見にきただけなのに、「やっぱり買ってくわ。」なんてお客様が結構います。
【たまき】
3月16日に始まったDATEBIKE(<リンク)も電動アシスト自転車でしたね。パワーがあるので驚きました。 そういえば僕、このあいだ八木山の急な登り坂で奥様っぽい人に抜かれました(笑)
【門間さん】
ただ、電動アシスト自転車はバッテリーに寿命があります。一定期間使うと電気が溜まらなくなるんです。電動アシスト自転車も登場して20年近く経ちますので、バッテリー交換のお客様も結構多いですが、今話題の希少な資源レアアースも含まれていて簡単には捨てられない、やはりリサイクル業者さんに引き取ってもらってます。また、モーターもどうしても古くなると力が出なくなるんです。なので、直しながら乗るにしても一般の自転車とは違ったノウハウが必要なんですよ。ですから、普段から「ぶらり」とお店に立ち寄って、健康診断のように点検を受けられることをお勧めします。
たまきさんの感想

土屋さんなるほど~。自転車って、存在そのものが環境にやさしいから、エコアクションの記事になり難いだろうなって思ってましたが、またもや発見ですね。
自転車は車なんかに比べると値段が安いから軽く思われがちだけど、確かに運転すれば車両。命にかかわる大事な乗り物なんです。
たまきさんの「じゃじゃ馬お嬢様号」は、けっこうチョコチョコ手を入れて直してますけど、それでも壊れる時は壊れる。肝心なのは壊れるチョット前で、調整で元のコンディションに戻せることが多いのは、とても良くわかります。 道具は大切に使ってこそ、生きるというものですね。門間さんありがとうございました。

そして最後に門間さんからアドバイス。

土屋さん電動アシスト自転車は、定期的なバッテリーの充電が必要です。
ただ、自転車は車のように屋外に置いておいても大丈夫とばかりに、濡れたままバッテリーを取り外し、充電器に繋いでショートなんて事故があるそうです。雨の中を走って家に帰った時も同じですね。この事故は、新車だろうが古かろうが、ショートしたらオシマイ。そしてバッテリーはとても高価なのです。
ですので、電動アシスト自転車のオーナーさんは、くれぐれもバッテリーの取り外し、とくに金色に光る端子まわりには気をつけてくださいね。
っとのことでした。