廃泥土のリサイクル-不要な泥土から植物用の土を作る-【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

7月28日に東北大学大学院環境科学研究科の高橋弘教授をお迎えして、 「廃泥土のリサイクル-不要な泥土から植物用の土を作る-」と題し、サロン講座を開催しました。今回は家庭ごみ減量課主催の「ワケルくんバスで行く!夏休み親子環境施設見学会」と提携し、10組の親子のみなさまにご参加いただきました。

はじめに、高橋先生から不要な泥土とは何かを教えていただきました。

私たちが普段飲んでいる水道水は、浄水場で安全な水に生まれ変わります。浄水場では、川や湖から運ばれてきた原水の土砂や浮遊物を取り除いていきますが、この取り除いたごみが「浄水発生土」と呼ばれる不要な泥土の正体です。

 

仙台市の浄水場で1年間に発生する「浄水発生土」を家庭のお風呂に貯めようとすると、11,000個の浴槽が必要になるそうです。安全な水を作ると大量の不要泥土が発生してしまうんですね。

次に、先生からどろどろの汚水を見せていただきました。

「これはいったい何でしょう?」

 

 

 

先生に見せてもらったどろどろの液体・・・これは、「浄水発生土」の疑似廃泥土です。

「浄水発生土」の多くは、そのままだと廃泥土として処分場に捨てられてしまいます。

 

 

では、処分場に捨てられる「浄水発生土」は減らすことができないのでしょうか。

答えは、実験をして確かめてみましょう。

まず、廃泥土をよくかき混ぜます。

そこに、細かく切った古新聞紙を入れます。

 

 

 

 

新聞紙が水を吸って、かき混ぜる手が少し重くなってきました。

乾いた新聞紙が水を吸うまで、頑張ってかき混ぜます。

「手が疲れた~!」みんなの悲鳴が聞こえてきました。

 

次に、粘土のかたまりのようになった廃泥土に、白い粉を少しふりかけます。

「これは、吸水性ポリマーの粉です。みんなが赤ちゃんの頃にお世話になった紙おむつに使われているものです。もう少し頑張ってかき混ぜましょう!」

 

 

泥はどんどん固く粘ってきました。吸水性ポリマーが水分を吸水したからです。

最後に、分散剤という液体を入れてかき混ぜると、今度はポロポロとしたそぼろ状のかたまりになりました。でも、最初の水分がどこかにいってしまったわけではありません。ためしに、このかたまりをギュッと手でしぼってみると、ぽたぽた水がしみ出してきました。

*使用した吸水性ポリマーや分散剤は、時間をかけて微生物によって分解される、環境に負荷をかけないやさしい物質を使っています。

吸水性ポリマーや薬品を加えることで、どろどろの液体だった廃泥土が、植物を植えることができる土に生まれ変わりました。

「では、出来上がった土に、早速お花を植えてみましょう!」

「日々草」と「ペンタス」というかわいらしい花を植えてみます。

 

みなさん、きれいに植えることができました。

これからもきっと、きれいな花をたくさん咲かせてくれることでしょう。

 

 

 

この日、実験した方法は、浄水場から出る廃泥土の処理の他にも、震災で出たヘドロのリサイクルや道路のかさ上げ工事の地盤材としても使われているそうです。

セメントと古紙を混ぜることにより古紙の繊維がつなぎの役目をして、より強度が増すのだそうです。

 

ごみとなって捨てられるようなものでも、工夫すれば立派な原料や材料として活用できるものに生まれ変わることができることを学習しました。

今回の実験を通して、リサイクルにもっと興味を持ち、ゴミが少ない社会を目指していきましょう。

 

高橋先生、講師補助の大島さん、ありがとうございました。

今回の講座にご賛同いただき、花の苗を提供してくださった仙台生花株式会社様、植木鉢を提供してくださったアイリスオーヤマ株式会社様、ありがとうございました。

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

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土日祝 10:00~17:00

休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

※8月27日(日)は設備点検のため臨時休館です。

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