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虫の声を楽しむ会~山田の巻~開催レポート


あちこちから甘い金木犀の香りが漂い、秋の訪れを感じさせる季節になりました。9月30日、今年度最後の虫の声を楽しむ会を太白区の山田市民センターと共催で開催しました。



今回の先生は、9月9日の「虫の声を楽しむ会~片平の巻~」に引き続き、野外で虫を調べるプロ、伊東さん(のり先生)&斉藤さん(ゆうじ先生)ペアです。「好きな虫は、ハエです!」という、のり先生の自己紹介にみんなびっくり。


まず初めに、「知ったら(もっと)虫が好きになる!?こぼれ話集」というテーマで、のり先生にお話してもらいました。明治時代には、エンマコオロギやスズムシ、カンタンなど、沢山の鳴く虫が売られていたとのこと。虫の種類によって値段も違っていて、カンタンは、エンマコオロギの約4倍のお値段!



お話を聞いた後は、虫の声を聞きに出かけます。6時前だけれど、外はすっかり暗くなって、気温も、ぐっと下がりました。向かう先は、山田市民センターの隣の臨時駐車場~鈎取球場野球場の周辺です。公園でなくても、草や木があれば、そこは虫たちのすみか!
懐中電灯の明かりだけが頼りだけど、虫は見つけられるかな?


ゆうじ先生からのアドバイス!「側溝の、草刈りした後の草がたまっている所をガサガサ探すと、見つけやすいかも!」いるかな~?鳴き声は沢山聞こえるけれど、姿を見つけるのは、なかなか大変!




みつけた!
懐中電灯で片手がふさがっているので、虫を捕まえるのは、なかなか難しい。素早く、さっと手をのばさないと、ぴょんぴょん逃げちゃうよ~。




「ここにもいるよ!!」
きれいな声で鳴くエンマコオロギもいたけれど、大きなナメクジもいたよ~。うねうね。他の穴には何がいるかな?




つかまえた!つかまえたら、カゴの中に入れて、じっくり観察してみよう!エンマコオロギの顔は宇宙人みたいで、可愛いかも…?そしてオスのオカメコオロギ(オス)の顔は、のっぺり平らでお面みたい!



部屋に戻ったら、見つけた虫のおさらい。観察会では行かなかったけれど、すぐ近くの山田ふれあい公園には、カネタタキやハヤシノウマオイも鳴いていたよ!



帰る前に、捕まえた虫たちをもう一回観察。カゴの中でも、たまに鳴いているね。
今日も沢山の虫の声を聞くことができました!



アンケートでは、みんなに気に入った虫を書いてもらいました。鳴き声がきれいで可愛いからエンマコオロギと答えた人や、鳴く虫の女王と呼ばれるカンタンと答えた人、他にも、マダラスズやセスツユムシと答えた人もいて、みんなそれぞれにお気に入りの虫を見つけられたようです。
これから秋が深まって気温が涼しくなってくると、夜より昼間の方が虫の声を聞きやすくなるようです。家の近くでもきっと沢山の虫が鳴いていると思うので、耳をすませてみてね!


♪虫の声を楽しむ会(山田の巻)で観察した虫たち♪
エンマコオロギ、モリオカメコオロギ、ハラオカメコオロギ、ツヅレサセコオロギ、シバスズ、マダラスズ、ショウリョウバッタ、クサキリ、セスジツユムシ、カンタン、カネタタキ、ハヤシノウマオイ(12種類)

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虫の声を楽しむ会~片平の巻~開催レポート

さわやかな風にのって、街からはにぎやかなジャズフェスの音楽が聞こえてきますが、夕方になると草むらからも、にぎやかな虫たちの声が聞えてきます♪9月9日に、青葉区の片平市民センターで虫の声を楽しむ会を開催しました!


今回は、虫が大好きな子から、ちょっと苦手な子まで、33名の参加です!片平市民センターや片平公園に遊びに来ることは多いかもしれないけれど、虫の声を楽しむために来たことがある人は少ないかも?


先生は、野外で虫を調べるプロ、伊東さんと斉藤さんです。伊東さんは「のり先生」、斉藤さんは「ゆうじ先生」って呼んでね!今回は、「知ったら(もっと)虫が好きになる!?こぼれ話集」です。コオロギなどの鳴く虫にまつわる話がこんなに沢山あるとは…!子どもはもちろん、大人もびっくりなトリビア。


お話を聞いた後は、市民センターのすぐ隣にある片平公園へ虫の声をききにでかけます。建物の外に出ると、もう近くの植え込みから、虫の声が聞えてきます。
今回は、のり先生チームとゆうじ先生チームの二手に分かれての観察会です。さぁ、どんな虫を見つけることができるかな?


むむむ、聞こえる聞こえる…!よーく目をこらして、虫を探します。大人よりも、子ども達の方が虫を見つけるのは断然はやい!!



虫をつかまえるのも、やっぱり子ども達が上手!
クサキリは大きくてアゴも丈夫なので、かまれるとちょっと痛いけれど、みんな恐れずにどんどん捕まえます。




「つかまえた~~!」
つかまえた虫を先生のところに持っていくと、どうやって鳴くのかや、オスとメスの見分け方など、実際に虫の体を観察しながら教えてもらえるので、分かりやすい!


公園の柵の外側の草むらからも、虫の声が沢山聞こえてきます。
「あそこに止まっている!あれがとりたい~~!」
普段は、草が茂っているなぁとしか思わない場所も、見方を少し変えると、いろんな虫達が隠れている面白い場所になるねぇ。


だんだん日が短くなってきているので、6時半を過ぎると、懐中電灯が必要!そんな薄暗い中でも、みんな懐中電灯を片手に虫探しに熱中。1時間じゃあ物足りなかったかな?


部屋に戻って、今日、見つけた虫のおさらい。みんなの力で沢山の鳴く虫を見つけることができました。先生もびっくりしていたよ。



明るいところで、もう一回観察。カゴの中には、みんなが捕まえた沢山の虫たち。家で飼う場合は、1匹ずつ、違うカゴに入れてあげようね。何を食べるかも、虫によって違うので調べてみよう。雑食の虫だったら、意外にドッグフードが良いエサみたいだよ。


最後に、アンケートを書いてもらいました。子どもも大人もそれぞれに虫の声を聞いたり、捕まえたりして楽しめたようです。
まだまだ、しばらく虫の声を楽しむことができるので、家のまわりではどんな虫が鳴いているのか調べてみてね!


♪虫の声を楽しむ会(片平の巻)で観察した虫たち♪
エンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、モリオカメコオロギ、ツヅレサセコオロギ、カンタン、シバスズ、ハヤシノウマオイ、ツユムシ、セスジツユムシ、ヒメクサキリ、ヒメギス、ショウリョウバッタ、クルマバッタモドキ、コバネイナゴ、オンブバッタ、ササキリのなかま、クロカミキリ(17種類)

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虫の声を楽しむ会~鶴ケ谷の巻~開催レポート

さわやかに晴れた9月2日の土曜日、宮城野区の鶴ケ谷市民センターで、虫の声を楽しむ会を開催しました!今日のために、市民センターのまわりの草を刈らずに残しておいてくれたので、茂った草の中から何やら虫の声が聞こえてきます。


今回、最初にお話をしてくれるのは、「すずむしの里づくり実行委員会」のみなさんです。スズムシは「仙台市の虫」!まちの中を探すと、スズムシの模様が描かれている所がいくつかあるんだって!この写真はクリスロードの植え込みの模様。仙台市の木、花、虫、鳥の模様が描かれていることに気づいていた人は一体どのくらいいるのかな?


お話の途中には、紙芝居のコーナーもありましたよ。すずむしのリンリンちゃんが卵からかえって、大人になるまでのお話で、どのようにスズムシが育っていくのかがよく分かりました!紙芝居は、文章もイラストも全て自作というのにもびっくり。


スズムシのお話の後は、先生をバトンタッチして、外に虫の声をききにでかけます。今回の先生は、太白山自然観察の森のレンジャーの、早坂さんと黒川さんです!太白山に遊びに行ったことがあるよっていう子も何人かいたね。


目指すのは、鶴ケ谷市民センターから歩いて10分くらいの鶴ケ谷中央公園です。公園に行く途中の草むらからも、もう何か鳴いているのが聞こえてくるね~。


公園に着いたら、よーく耳をすましてみよう。足元の芝生からも沢山、小さな虫の声が聞こえてくるね。鳴いている虫を見つけることはできるかな?


「あ、いたー!」
大人よりも子ども達の方が、見つけるのも、捕まえるのも早い!小さな手で上手に虫を捕まえるねぇ。


みんなが捕まえた虫を、レンジャーさんが丁寧に解説してくれます。同じ種類でも、雄と雌で違っていたり。解説してもらいながら虫を見ると、気づかなかった特徴がいっぱいあるね。


これは、コバネヒメギス。キリギリスのなかまなんだって。背中をよ~く見ると、小さな羽があるのが見えるかな?こんなに小さな羽なので、空を飛ぶことはできないけれど、羽をふるわせて声を出すことはできるんだよ。鳴いている姿もみてみたいなぁ。


部屋に戻った後は、アンケートを書きながら、鳴く虫の声のおさらい。鳴く虫の種類ってこんなにたくさんいるんだね。外で見つけた虫の名前と鳴き声、ちゃんと覚えることができたかな?


人気があったのは、やっぱりスズムシ!ほかにも、マダラスズやカンタンなど、みんなそれぞれにお気に入りの虫ができたようです。
これから秋が深まっていくと、鳴く虫の種類も少しずつ変わっていくので、外に出かけるときは、どんな虫の声が聞こえるのか、耳をすませてみてね。


♪虫の声を楽しむ会(鶴ケ谷の巻)で観察した虫たち♪
ヒメクサキリ、ホシササキリ、コバネヒメギス、シバスズ、マダラスズ、カンタン、スズムシ、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ヤマトヒバリ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、ヒシバッタのなかま
(14種類)

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虫の声を楽しむ会~荒町の巻~開催レポート

いよいよ9月がスタート!少しずつ秋らしくなってきましたね。9月1日は若林区にある荒町市民センターで虫の声を楽しむ会を開催しました。
スズムシや、その他たくさんの鳴く虫たちで、参加者のみなさんをお出迎えです。


まずは、「すずむしの里づくり実行委員会」の森さんと三浦さんからのお話。スズムシが教室の後ろで元気にリンリン鳴くのを聞きながらの授業でした!
「スズムシの耳はどこについていると思う?」
「頭!」
「残念。実は、あしに耳がついているんだよ。」
「え~~!?」


スズムシの観察もしました!
今日のスズムシ達は元気いっぱい。鳴くときは、羽をハートの形に広げて鳴くんだね。一生懸命、羽をフルフル震わせて鳴く姿はとてもかわいい~。
おうちで買ってみたいと思った方は、岩切市民センターまで!スズムシがもらえるよ。


スズムシについては、もうばっちりだね!今度は、実際に外で、どんな鳴く虫がいるのかを調べに行きます。人でにぎわう荒町商店街だけれど、こんなに人でにぎやかな街の中でも虫は鳴いているのかな?向かう先は、荒町市民センターから歩いて5分の、荒町公園です!



外にいる虫のことを教えてくれるのは、株式会社エコリスの沓澤さんと鈴木さん。東北各地で生きもの調査をしているので、虫もとても詳しい!子ども達が虫探しに夢中になっている間に、お母さん達に鳴く虫のレクチャー。



子どもも大人も虫探しに夢中。声は聞こえるんだけど、どこで鳴いているのか見つけるのはなかなか難しい!
「すいっーちょん」って、ハヤシノウマオイが鳴いているのも聞こえるけれど、う~ん、これは壁の向こう側で鳴いているなぁ。


鈴木さんに調査の時に使う、大きな網を借りたよ。この虫はなんだ~?
それにしても、その虫Tシャツ、かっこいいね!


「これはなに~?」
捕まえた虫を沓澤さんに見せると、すぐにどんな虫か教えてくれるから虫にどんどん詳しくなるね。仙台では、ちょっと珍しいサトクダマキモドキという大きなキリギリスのなかまも見つけることができました!


みんな今日もたくさん虫を見つけました!部屋に戻った後は、虫のおさらいです。街の中の小さな公園に、こんなにたくさんの鳴く虫がいたことに、先生もびっくり!


おうちに帰る前に、よ~く虫を見て帰ろっと。みんな、始まる前は虫かごを眺めるだけだったのに、外に行って戻ってきてからは積極的だね!
「これ、外でとった!」
「わたしも!」


最後は、参加者のみなさんにアンケートを書いてもらいました。こんな街の中の公園にもたくさんの種類の鳴く虫がいるってことにびっくりした人も多かったはず!
今度は是非、家のまわりで聞いてみてね!


♪虫の声を楽しむ会(荒町の巻)で観察した虫たち♪
セスジツユムシ、サトクダマキモドキ、アシグロツユムシ、ハヤシノウマオイ、クサキリ、カンタン、アオマツムシ、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、マダラスズ、シバスズ、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ
(15種類)

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虫の声を楽しむ会~岩切の巻~開催レポート

「今年の夏はちっとも暑くないなぁ、雨ばっかりだし」、なーんて思っていたら、お盆過ぎ頃から急に暑くなりましたね。8月26日は宮城野区にある岩切市民センターで虫の声を楽しむ会を開催しました。岩切市民センターは、なんと「すずむし室」という部屋がある、楽しい市民センター!


まずは、「すずむしの里づくり実行委員会」の森さんと清水さんからのお話。宮城野のスズムシは藩政時代には、「七振り鳴くすずむし」として、伊達藩から将軍家に献上された歴史もあり、仙台の人々にとってスズムシは昔から特別な虫で、「仙台市の虫」にもなったとのこと。駅前やアーケードの中をよ~く探すと、スズムシ模様が隠れているという、おもしろいお話もありましたよ!


岩切市民センターでは実際にスズムシも育てているので、スズムシの観察もしました。リーンときれいな声で鳴くのはオスだけで、オスはメスより数が少ないということも教えてもらったので、オスとメスの見分け方も勉強しました!


スズムシに詳しくなったので、今度はスズムシ以外の鳴く虫についても教えてもらおう!ということで、先生役をバトンタッチ。野外で生きものを調べるプロ、株式会社エコリスの沓澤さんと細見さんです。虫についてわからないことがあったら何でも聞いてね!


目指すのは岩切大橋の下。七北田川沿い右岸側の緑地です。さぁ、どんな虫の声が聞えるかな?


緑地からは、沢山の虫の声!川の近くの藪からは、先日、放虫したというスズムシの鳴き声も聞こえます。日中は暑かったけれど、夕暮れは涼しい。虫の声を聞きながら外を散歩するのはとても気持ちが良いね。子ども達は、虫を探して捕まえるのに夢中!


あちらこちらから、「おじさーん、これはなに~?」「でかいのとった~!」という声が!そして、みんな、すさまじい勢いで虫を捕まえていきます。最初はおっかなびっくりだった子も、すぐに慣れたようです。


子ども達が夢中で虫を捕っている間、お父さん、お母さん達は、今、鳴いている虫の種類などについてお話を聞きました。「線香花火のような音で鳴いているのがセスジツユムシ」。ふむふむ。
ご自宅のまわりで鳴いている虫の種類が分かったら、おもしろいですよね!


少し暗くなってくると、今度は懐中電灯が大活躍。こっちの土手からは、コオロギの声が沢山聞こえるけれど、すばしっこくて捕まえるのが大変。ハラオカメコオロギを捕まえることができたら、なかなかすごいよ、とのことだったので、みんな一生懸命探しました。


最後はスライドを使って、おさらいです。部屋を暗くして、一つずつ、虫の名前と鳴き声を確認していると、鳴き声(録音した虫の声)につられて、飼育ケースの中のスズムシ達も「リーンリーン」と鳴き出しました。むむむ。スズムシ達よ、おさらいができないから、もうちょっと静かにしておくれ~。


外では見つけることができなかった人も、見ることができるように、本物の虫たちもちょっとだけ連れてきました。セスジツユムシは、背中に線が入っているから「セスジ」って言うのかぁ。なるほど。


参加者のみなさんにアンケートを書いてもらいました。大人も子どもも、楽しい時間を過ごすことができたようです。「もっと長い時間、探したかった」と書いてくれた子もいましたよ。
今度は是非、家のまわりで聞いてみてね!


♪虫の声を楽しむ会(岩切の巻)で観察した虫たち♪
セスジツユムシ、クサキリ、スズムシ、カンタン、タンボオカメコオロギ、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、シバスズ、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ、ヒシバッタの仲間
(12種類)

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虫の声を楽しむ会~たまきさんサロンの巻~開催レポート

毎年、お盆が過ぎると、虫の声が聞こえはじめ、秋の気配を感じさせてくれます。8月17日、青葉山にある、たまきさんサロンで、そんな虫の声を楽しむ会を開催しました!



この人、誰か知ってる?自然の美しさを、17文字にまとめあげるプロ、「松尾芭蕉」さんです。現世でも虫の声を楽しみたい!ということで芭蕉さんも一緒に参加です。



まずは、仙台市博物館学芸員の水野さんから、「生きものと人びと~むかしむかしの仙台~」のお話。古い記録をもとに、昔の人々が、どんな風に仙台の自然を楽しんでいたのかを紹介してくれました。宮城野のスズムシの美声は全国でも有名で、なんと、江戸時代は、はるばる江戸(東京)の将軍にも届けたというお話はびっくり。新幹線もない時代、スズムシも長い距離を旅していたんですね~。さらに、8月1日までは、将軍用のスズムシを捕まえるため、スズムシ狩りが禁止されていたそうです。この他にも、仙台と生きものにまつわる沢山のエピソードを紹介してくれました!


お話をきいた後は、太白山自然観察の森のレンジャー、早坂さん、黒川さんと一緒に早速、虫の声をききに外へでかけました。青葉山のたまきさんサロンの近くでは、一体どんな虫の声がきこえるかな?



あ、声がきこえる!どこにいるのかな?懐中電灯で照らしても、虫はあまり逃げないよ、というお話をレンジャーさんに教えてもらったので、みんな懐中電灯も使いながら虫さがしに夢中!



今、ここで「ジー」と鳴いているのはシバスズという虫。うわぁ~小さい!こんな小さな体なのに、人間が聴こえるような大きな音を出すんだね。すごい!


みんなだんだん虫をつかまえるのも上手になってきました。「コロコロコロ…」ときれいな声で鳴くのは、エンマコオロギ。バッタの仲間もいたね!




芝生じゃないところを探すと、また違う種類の虫がいたり。一体全部で何種類の虫が鳴いているのかな?芭蕉さんも楽しそうですね!



最後はスライドを使って、おさらいです。外だとうまく聞こえなかった虫もいたけど、ふむふむ、この虫はこんな声で鳴くんだなぁ。もっと覚えて、自分で聞き分けられるようになりたいなぁ。


参加者のみなさんにどんな虫の声をきいた?ときいてみると、シバスズ、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、ヒメギス、カンタン、ハヤシノウマオイ(スイッチョン)、アブラゼミ、ミンミンゼミなど、沢山の虫の名前をあげてくれました。
家のまわりでも沢山鳴いているから、今度は家の近くで、どんな種類の虫が鳴いているか聞いてみてね!


♪虫の声を楽しむ会(たまきさんサロンの巻)で観察した虫たち♪
シバスズ、マダラスズ、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、ハヤシノウマオイ、ヒメクサキリ、ヒメギス、コバネヒメギス、カンタン、ツユムシ(?)、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、トノサマバッタ、ツマグロバッタ、ヒナバッタ(?)、ヒシバッタの仲間、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、エゾゼミ、ヒグラシ(21種類)

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「音×生物多様性あれこれ座談会~生きものと共生するまちの魅力~」開催レポート

夏休み、いかがお過ごしですか?今回は、平成29年8月10日(木)に開催した、「音×生物多様性あれこれ座談会」の開催レポートをお伝えします!


「音」を切り口に、「生物多様性」にアプローチしてみる、ちょっと変わった座談会。音好きから、生きもの好きまで、18名の方が参加してくれました♪ゲストは、永幡幸司さん(福島大・准教授)、豊嶋純一さん(都市デザインワークス)、奥口文結さん(Date fmパーソナリティ)。ゲストと参加者の距離がちかーい、気楽で気軽な座談会でした。


<オープニング>
最初に、仙台市から生物多様性について、生きものの音にふれながら話題提供を少し。
永幡さんからは、サウンドスケープ研究者としての視点から生物多様性について考えをお話いただきました。「生物多様性は、音環境の豊かさ、多彩さを実現するために必要不可欠な要素」とのこと。


<ミニトーク>
※最後の「座談会メモ」もみてね※
トップバッターは、「音」だけで勝負するラジオ局のパーソナリティ、奥口文結さん。ご自身の「forever green project」(http://www.datefm.jp/forever-green-project/)の取り組みの紹介等を通じて、「音」の持つ力や可能性をお話ししてくれました。実際のラジオ番組の音の紹介もあり、みんなで「音」の力を体験しました!音だけで、富士山の自然の様子や、料理を作っている様子がリアルに想像できる…!


続く2番手は、「仙台のまちづくりに詳しい、都市デザインワークス(http://www.udworks.net/)!」の豊嶋純一さん。今につながる、仙台のまちづくりの歴史を、過去からさかのぼって分かりやすくお話していただいた後、仙台をもっと魅力あふれるまちにするための沢山の取り組みを紹介してくれました。西公園や広瀬川で、こんなに楽しいことやっているって、知らない人もきっと多かったはず!


最後は、永幡さん(https://www.sss.fukushima-u.ac.jp/~nagahata/index-j.html)から、野生の生きもの達が奏でる音に焦点を当てたお話。自然界では生きもの達がお互いに邪魔しないような音域で鳴いているというお話や、人工的な騒音で鳥のさえずりが変わるという話にびっくり。実際に、泉ヶ岳のカッコウと名取川河口のカッコウの鳴き声の聞き比べをしましたが、確かに、鳴き声の高さが違う…!


<おしゃべりタイム>
最後は、参加者のみなさんから「好きな音」や「好きな音風景」について意見交換をしました。好きな音や音風景は十人十色!これもまた多様性ですね~。
好きな理由を尋ねると、子どもの頃や青春時代の思い出と音が結びついている人が多いようでした。伊豆沼のマガンの鳴き声が好きだという方も何人かいらっしゃって、音風景の魅力を語ってもらいました。12月~1月が一番の見頃のようなので、冬になったら足を運んでみたいですね!
 



<クロージング> 
最後は、永幡さんが竜の口で録音した、カジカガエルの美声に癒されながらアンケート。
普段はあまり考えない、生きものと音風景の関わりや、人工的な騒音が生きもの達に与える影響など、いろいろな気づきをみなさんに持ち帰っていただけたようです。
「ききに行きたくなった音や音風景は?」という質問の中で一番多かったのは「伊豆沼のマガン」でしたが、あと2~3ヶ月経つとマガンの季節!ぜひ、足を運んで、音風景を楽しんできてくださいね。
 この座談会を通して、「まちや自然の中にあふれている「音」に意識が向くようになった」という人が増えますように!


<おまけ>
もうちょっと詳しく内容を知りたい、という人のために、座談会メモをまとめましたヨ。メモからこぼれ落ちたお話も沢山あるので、その点はご容赦ください!
 ・座談会メモ

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「仙台市の鳥」、それはね…


「仙台市の木」はケヤキ、「仙台市の花」はハギ、「仙台市の虫」はスズムシ、では「仙台市の鳥」は何か知っていますか?1971年の市民投票で見事、「仙台市の鳥」の座を勝ち取ったのは、「カッコウ」です。
カッコウという鳥がいることは知っていても、どんな特徴を持った鳥かは知らない人も多いのでは?
 今回は、そんな「カッコウ」の紹介をします。


カッコウの最大のチャームポイントは、その「鳴き声」です。その名のとおり「カッコー」と鳴き、のんびりした気分にさせてくれます。
日本だけでなく、ヨーロッパ等でもなじみのある鳥で、「カッコウ」と呼ばれています。ちなみに、音楽の時間、リコーダーやピアニカの練習曲としておなじみの「カッコウ」はドイツ民謡です。


世界中で知られるカッコウですが、日本には夏鳥として、5月頃に東南アジアから繁殖のためにやってきます。
かつて、生きものはその年の気候を知るための重要な情報源でした。農家の人々にとってカッコウがいつやってきたかということは、とても重要!「郭公(カッコウ)が鳴くから大豆をまけ」と言う、ことわざが知られています。


そんなカッコウ、近年、世界的にその数が減少していると言われています。榴岡公園の隣にある「仙台管区気象台」では1953年からカッコウの初鳴きを記録していますが、観測を始めてから2010年には初めて観測されない年が!!「カッコウの声、きかなくなったな~」なんて声もちらほら。でも今年はちゃんと鳴いてくれたみたいです。来年もちゃんと来てくれますように!


「カッコウってどんな鳥?」なのかを説明する際には、鳴き声の他にもう一つ、忘れてはいけないポイントがあります。それは、ちょっと変わった子育て方法!カッコウは「托卵(たくらん)」と言って、自分では巣を作らずに、オオヨシキリ(写真)やモズ、ホオジロなど他の鳥の巣に卵を産んで、代わりに卵をあたため、雛を育ててもらいます。


このような変わった子育てをするカッコウが生きていくためには、自分の雛を育ててくれるオオヨシキリやモズが生息する、ヨシ原や里地里山の環境を良好な状態で残していくことがとても大切です。


仙台市では、平成29年度より、若林区にある農業園芸センターのヨシ原を舞台にした生きもの観察会やヨシ刈りイベントを実施していますので、興味のある方は是非、遊びに来てくださいね。



<イベントの様子はこちら>
『ヨシ原をめぐる 生きもの達の夏物語』 レポート

<イベントリーフレット> 
『夏の音~カッコウを呼び戻せ!ヨシ原活用大作戦』

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『ヨシ原をめぐる 生きもの達の夏物語』 レポート

平成29年7月1日(土曜日)、梅雨の季節。
若林区にある、農業園芸センターのお天気はくもり空。
宮城県森林インストラクターの太田さんと西谷さんと一緒に、すくすく空を目指して成長中のヨシ原を舞台にどんな生きもの達がどのように暮らしているのかを観察しました。
そんな「ヨシ原をめぐる生きもの達の夏物語」の様子を少しだけ、ご紹介します。
(少しだけ、ですよ。レポートにないお話もたくさん!)



おはようございまーす。さて、突然ですが「生物多様性」って言葉を知ってる人は手をあげてください。10人くらい、かな?言葉は難しいけれど、とっても簡単。地球上にたくさんの生きものが、お互いに関わりあいながら生きていること!



今日は、農業園芸センターのヨシ原と隣りの大沼で、その生物多様性を先生と一緒に楽しみながら学びます!先生は宮城県森林インストラクターの太田吉厚先生と、西谷理恵先生です!よろしくお願いしま~す。お天気も良いので早速外に出発!!



まずは双眼鏡の使い方から。自分の目にあった双眼鏡にカスタマイズします。右と左で視力が違ったり、目と目の間隔が違ったり、メガネをかけていたり、色んな人がいますね。それぞれにあった設定の仕方があるんですよ~。双眼鏡も奥が深い!




見えるかな?
両目でのぞいた時に、2つの○がうまく1つに重なるように双眼鏡の幅を調整しましょう。



双眼鏡のカスタマイズが終わったら、双眼鏡で見たいものを見る練習です。みたい位置を見たまま頭を動かさずに、双眼鏡を目に当てます。みたいものが双眼鏡に入らない時は、そのまま、すこ~しだけ上の方に双眼鏡を動かしてみてください。



植えこみの中のぬいぐるみ、見えましたか?これはカッコウ。双眼鏡でのぞくと、お腹のしましまや、尾を上にぴーんと伸ばしている様子がよく見えますね。
今年の6月10日には農業園芸センターでも鳴いていたそうですよ。カッコーカッコー。


じゃあ今度は、動いているものを見てみましょう。屋根の上にいるスズメが見えますか?ちょこまか動くので、ちょっと大変。さっとすばやく双眼鏡で見つけられることができるようになったら、君も立派な双眼鏡使い!


双眼鏡の使い方を覚えたら、早速、ヨシ原へ。農業園芸センターと大沼の間には、帯状(奥行き10m・長さ300mくらい)で植物のヨシが生えているんですよ。今は2mくらいだけど4mくらいの高さまで成長します。

ヨシ原に到着。さて、最初のミッションです。ヨシ原にそって、地面に埋めてある、15個のプラスチックコップを回収だ!ピンクのリボンが目印だよ。コップの中身が大切だから、中身をすてちゃダメだよ~。一緒にピンクのリボンも回収して来てね。


あ、あった!



ヨシ原のはじっこまで走って、全部集めて来たよ~。


「なんか、くさい茶色っぽい粉とクモが入ってる!」そうです、実はこれ、虫をつかまえるための罠なんです。茶色い粉は、釣りのエサに使われる「さなぎ粉」。このにおいにおびき寄せられて、地上を歩く虫がコロンとコップの中に落ちるのです。


さぁ、どんな虫がいるかな?これは、地上を歩く虫をつかまえる時に使うベイトトラップという方法。つかまえたい虫の種類によって罠やエサを工夫します。ちなみにアリをつかまえたい時は、カルピスにちょっと酢を混ぜたエサがおすすめ。


クモ、ワラジムシ、ダンゴムシ、ゴミムシ。森林に比べると、この場所は虫の種類が少ないなぁ。でも、こういった虫たちが死んだ動物を食べて分解してくれるから、ここはきれいなんだね。そして、虫を食べる鳥たちもたくさん暮らせるんだね。


おや?この木のまわりにも生きもの達が暮らしている「あと」が落ちてるぞ…?なんだ、これ?大きさ5センチくらいの変なかたまり。よく見ると、毛のようなものが混じっているような…。


このかたまり、実はフクロウの仲間がネズミを食べて、消化しきれなかったものを、吐き出したものなんです。「ペリット」と言います。この木の周りに落ちているってことは、この木にフクロウの仲間が止まって、吐き出したんだね。


他にも、こんなものが落ちてたよ。何かわかるかな?これはカニのはさみ!農業園芸センターにはカニはいないけど、何でここに落ちているんだろう?これも、誰かのお食事のあとだね。


おやおや?ちょっとここに、不思議なものがあるんですけど…。


「あっ。これは…。キジとおぼしき卵ですね。」もうこの卵は冷たくなってしまっているけれど、きっと元気に育った子ども達もいるはず。農業園芸センターを散歩していると、たまに「ケーン」とキジの鳴き声も聞こえますよ。


さて、そろそろ今日の目玉商品の紹介。ヨシ原に巣を作る「オオヨシキリ」です。今も、ヨシ原から「ギョギョシギョギョシ」とにぎやかな声がたくさん聞こえてくるけれど、この歌声の主です。夏になると日本にやってくる夏鳥だよ。


そして、そんなオオヨシキリの巣に自分の卵を産んで育ててもらうこと(托卵)をたくらんでいる鳥が、カッコウ。「たくらん(托卵)をたくらん(企ん)でいる」。実は仙台市の鳥でもあるよ。オオヨシキリの他に、モズなどの鳥にも托卵します。


さぁ、今こそ練習した双眼鏡を使うとき!ヨシ原から出たり入ったりしているオオヨシキリを双眼鏡で観察できるかな?ヨシ原の近くの木や、ロープの上に時々止まって大きな口をあけてさえずっているね。


ギョギョシギョギョシ!色は地味だけど、大きな口を空けてさえずる姿はかわいいね。さえずっているのは、オス。ここは自分の場所だ!となわばりを主張したり、メスに自分をアピールするために一生懸命さえずります!


では、次は隣りの大沼へ。まわりの田んぼからは、また違う歌声が聞こえてくるよ。高い空の上から「ピーチクパーチクピーチュクチュク」。これは、ヒバリ。よーく目をこらして空を探すと、空にうかぶ小さなヒバリの姿が見えるよ。


ん?用水路の中にも何かいる…。カエルだ!魚もいる!


さて、大沼で観察するのは…カンムリカイツブリの親子。カンムリカイツブリの子育てが見られるのは、全国でも少ないんだ。邪魔しないように、遠くからスコープを使って観察します。


あ、見える。背中にヒナが乗ってる!お母さんの羽に隠れてよく見えないけれど、たまに背中からひょこっとヒナの頭がのぞくよ。


こんにちは、カンムリカイツブリです。子育て中なので、そうっと観察をお願いします!


なかなか顔も派手でかっこいい。背中にモコっとしているのがヒナ。


さて、そろそろお昼も近づいてお腹も空いてきたので、最初に集まった研修室へ。でも、その前にちょっとだけ、寄り道。


これは、去年のヨシを4月に刈取って山にして積んだものなんだけれど…。ここにも何やら生きものの暮らした「あと」があるよ。それはね…。


コロン。たぬきのふん。農業園芸センターには、たぬきも暮らしています。たぬきがヨシの山の上で、ふんばっている姿を想像すると、ちょっとほほえましいですね。
これが、今日の観察会、最後のお話でした。


今日は楽しかったかな?普段はなかなか気づかない、色々な生きもの達の暮らしをたくさん教えてもらったね。


まだまだ外で遊びたかったけど、お昼も近いので研修室にもどってきました。今日の感動を忘れないうちに、文字で残してくださいね♪アンケートをお願いしま~す。アンケートにある鳥たちの名前、分かるかな?


最後に、次回の予告を少し。次は冬(12月)にやります。冬は、夏とは違った生きもの達の暮らしがあります。ひょっとしたら、夏よりも沢山の生きものネタがあるかも?! 太田先生、西谷先生、今日はどうもありがとうございました!


解散!した後も、農業園芸センターや大沼に残って楽しんだ人もたくさんいるみたいです。背中にかくれてよく見えなかったヒナもよく見えるね。双眼鏡の使い方も覚えたし、今度は友達と一緒にまた遊びに来てね。




★参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介★

どの生きものが何しているのがおもしろかった?
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✿カンムリカイツブリのひなが親の背中でもそもそしているのがかわいかった
✿オオヨシキリがえさをとって、ごっくんと飲み込んでいるところがおもしろかった
✿カンムリカイツブリが潜って、全然別のところから出てくるところ
✿フクロウが食べたものを吐き出す、という行動がおもしろかった
✿カモが泳いでいるところ
✿カッコウ(のぬいぐるみ)が茂みにとまっていたところ
✿オオヨシキリが地面をはねているのがおもしろかった
✿実物は見れなかったけれど、タヌキが高いところでふんをしているところ
✿ロープにとまっていたオオヨシキリがまるまると太っていた

今日、みたりきいたりしたことの中で友達や家族に教えてあげたいことは?
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✿フクロウはペリットという毛玉を吐き出す(何匹食べたかは骨の数を見ると分かる)
✿生物多様性の視点で農業園芸センターを楽しめること
✿カンムリカイツブリが子どもをおんぶすること
✿オオヨシキリの鳴き声がとても印象的
✿カッコウが子育てしないこと
✿植物の多様性が昆虫の多様性につながり、それがさらに全体の多様性につながっていくこと
✿仙台市の鳥がカッコウ
✿地表に大事な仕事をしている虫がたくさんいる
✿鳥がいなくなると虫が増加すること
✿カッコウの仲間のすみわけの話
✿アリやゴミムシなどの地面の上で生息している生きものの命も大切だということ

今日の感想
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✿カンムリカイツブリが赤ちゃんをのせて泳いでいるのをまた見たいなと思った
✿カッコウの声がきけなくて残念
✿自分の間近に自然を感じることができた。もっとしっかり周りを見ようと思う
✿鳥や虫の声をきく機会があまりないので普段の生活でも意識してみたい
✿津波被害から自然が少しずつ回復しているのがうれしかった
✿やはり自然界はとても美しい世界だなと思った

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農業園芸センターのオオヨシキリの鳴き声をホームページで配信しています!
http://www.tamaki3.jp/wildlife/index.html
遊びにきてね!

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日本人が千年以上前から愛したカエル、それは…

日本人が千年以上前から愛したカエル、それは…

初夏、川の近くで、澄んだきれいな音を聞いたことはありませんか?
・・・ふぃふぃふぃふぃふぃ・・・
鳥の声?虫の声?
いやいや、実はカエルの声!



河鹿蛙カジカガエルというカエルです。
漢字で書くと、「河鹿蛙」。鹿の鳴き声のように美しく鳴く、そして川で鳴く、ということから河の鹿、「河鹿」という名前がついたそうです。




きれいな声で鳴くのはオスで、繁殖のためにメスを呼んだり、自分の縄張りを主張するために鳴いています。
よっこいしょ。
下にいる大きなカエルがメスで、上にのっている小さなカエルがオスです。




よっこいしょ。
おっと間違えた。メスだと思って抱きついたけど、オスだった。



「カエル」がすんでいる場所、というと田んぼを思い浮かべることが多いかもしれませんが、カジカガエルは川の近くで生活しています。特に、芋煮会に出かけるような、中流~上流付近の、こんな河原があるような場所が好きなようです。




これくらいの石があるとちょうどいいな。
ここ、僕の場所!



夏は川で姿をみかけますが、夏が終わると一体どこにいるのでしょう?ずーっと川だけにいる訳ではないみたいです。カジカガエルが沢山鳴いている場所を見回してみると、まわりには緑も沢山あることに気づきます。夏の繁殖シーズン(恋の季節)が終わると、こうした川のそばの森などに移動して生活していると考えられているそうです。
かれが鳴きたるは、
いみじく心澄み、
物哀れなる聲にて
なん侍る
一九九七年 岩波書店 久松潜一・校注 『日本古典文学大系65歌論集 能楽論集』五十頁より引用




世界で日本にしかいないカエルで、日本人は昔からこのカエルの鳴き声が大好きだったようです。昔って、どのくらい昔かと言うと、千年以上前、7~8世紀から!日本最古の和歌集、「万葉集」にも、このカエルを詠んだ歌があるというので驚きです。鎌倉時代には、鴨長明もカジカガエルについて、こんなこと(←)を書いています。




そして、仙台でも、カジカガエルの声には一目おかれています!平成8年に、環境省が選定した「日本の音風景100選」(http://www.env.go.jp/air/life/nihon_no_oto/)には、「広瀬川のカジカガエル野鳥」が選定されました。
大都市の市街地で、カジカガエルの鳴き声を楽しむことができるのは全国的にも珍しく、仙台の美しい魅力の一つです。JR仙山線 陸前落合駅の近くの大沢橋にはこんな絵も描かれていました。



仙台市内には、緑に囲まれた沢山の川が流れており、カジカガエルが好きな環境があちこちに残っています。初夏、川へ散歩にでかけて、カジカガエルの鳴き声を楽しんでみませんか?




<カジカガエルを探すの巻>
 仙台を中心に、東北在住の学生が企画・制作を行い、学生が伝えたい「イマ」を発信!する、「IF I AM」のみなさんにカジカガエルを探しに行ってもらいました。その様子を、ご覧ください!
(外部サイトへリンクします。)

https://www.youtube.com/watch?v=RW6EZ1GIUvc

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